2024.04.08 エンジニアズコラム オペレーティングシステム OS

第6回 オペレーティングシステム(OS)について

はじめに

PCやスマートフォンなど日常的に使う身近な機器には、「Windows」「mac OS」「Android」「iOS」といったオペレーティングシステム(OS)が搭載されていることをご存知の方は多いのではないでしょうか。
しかし、「OSはいったいどんな役割をしているの?」と聞かれると、具体的に説明するのは意外と難しいものです。
そこで今回のコラムでは、OSがどのような働きをしているのかについて簡単にご説明します。

OSの役割

OSの役割をわかりやすく表現すると、コンピューターの”指揮者”や”中継者”といえます。コンピューターは、ハードウェアと呼ばれるCPUやメモリ、キーボード、モニターなどの部品と、ソフトウェアと呼ばれるプログラムで動いています。ソフトウェアは、コンピューターが動作するために必要な「システムソフトウェア」と、ワープロソフトや表計算ソフトなど特定の機能を提供する「アプリケーション」に分けられます。

OSは、システムソフトウェアの1つで、アプリケーションとハードウェアとの間に入り、お互いのコミュニケーションを助け、コンピューター全体の動作を円滑にする役割を担当しています。

例えば、ユーザーがマウスをクリックすると、その命令はOSを通じてコンピューターのCPUやメモリに伝えられます。そして、CPUやメモリはその命令に従って動き、その結果を再びOSを通じてモニター画面上に表示します。また、OSは複数のアプリケーションが同時に動くとき、 CPUの処理時間やメモリの容量などコンピューターの各能力を適切に分配する役割も果たします。この機能によって、私たちが複数のアプリケーションを同時に使用しても、システムが安定して動作するのです。さらに、セキュリティ面でもOSは重要な役割を担っています。不正なアクセスやコンピューターウィルスからデータを守るための機能がOSに組み込まれています。

OSはコンピューターの運用を円滑にし、私たちの命令を正確に実行します。
さまざまなアプリケーションの動作のサポートや、データのセキュリティを保つなど、非常に多岐にわたる役割を果たしていて、まるで指揮者のようです。

いろいろなOS

OSはPCやスマートフォンだけにとどまらず、世の中にある多くの機器に搭載されています。これらのOSは、搭載される機器の目的に合うようにカスタマイズされています。  
例えば、インターネットを通じてWebページを提供するWebサーバーには、高いセキュリティ能力と同時にたくさんのアクセスにも対応できる機能をもったサーバーOSが使用されています。
工場で稼働する機械などの産業用デバイスには、決められた時間内で確実に処理を完了するように、厳格な時間管理ができるリアルタイムOSが使用されています。
さらに、最近の自動車にも運転支援機能を管理するための専用OSが使われることによって、快適なドライブと安全な運転が実現されています。

もちろん、ヒューテック製品もOSを搭載しています。当社の製品は、お客さまの生産ラインで使用されます。そのため、24時間の連続稼働や長期にわたって使用できること、不良の検出をいち早く周囲に知らせ、決められた時間内に処理を終えて通知することが求められます。これらの要求に応じることができる、信頼性が高くて長期サポートも受けられる産業機器用OSやリアルタイムOSを採用しています。

このように当社では、各製品が使用される状況や用途に合わせて最適なOSを選択・採用した上で開発しています。

まとめ

ご紹介した通り、OSは日常生活のさまざまな場面で不可欠な役割を果たしています。当社の製品も同様に広く受け入れられる存在になるように引き続き開発を進めてまいります。

● Windowsは、Microsoft Corporationの商標または登録商標です。
● macOSは、Apple Inc.の商標または登録商標です。
● Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
● iOSは、Cisco Systems, Inc.の商標または登録商標です。

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